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この年は、7月14日から8月22日までが、農家バイトとしての滞在でした。
翌日から29日までは、例によって北海道を回ります。旭川以北を除き、ぐるっと反時計回りに走ります。特に写真が多いので、前半3日間と後半4日間にページを分けます。
このページで紹介する前半分の行程は次の通りです。
●3回目の北海道放浪紀(前編)
8月23日 日勝峠・十勝・然別湖
8月24日 釧路湿原・厚岸・風蓮湖
8月25日 野付半島・中標津・知床半島

2000年夏 北海道2 主な撮影ポイント紹介図
(黄緑の地点は北海道1に、水色の地点は北海道3に収録。)
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●北海道2/3周紀(前編)詳細
<8月23日:日勝峠・十勝・然別湖>
初日は、未だ攻めていない十勝方面を周り、夜には釧路に着くようにしました。
まずは、道東への入り口、「日勝峠」を越えます。ふもとから峠の頂上までは1時間ぐらいです。この道は幹線道路でもあるので、大型トラックなんかとしょっちゅうすれ違います。センターライン超えて来る場合もあるので、結構怖いですが、眺めは最高です。頂上には展望台があるので、もちろん登ります。
以下、峠の展望台からの写真です。雲の上なので、「雲海」が見られます。風も強いので、じっと見ていると次第に晴れて周りの山々が見られたりもします。
十勝側へ下り、まずは帯広へ。十勝平野の開拓の歴史が展示されている、「帯広百年記念館」を見学。ちなみに、帯広は非常に走りにくい街でした。
そこから北上、鹿追町にある「然別湖」に向かいます。途中では、農水省の機関「家畜改良センター牧場」に立ち寄ります。然別湖の手前では、火山性の岩石が露出する「千畳くずれ」というのも見られます。
1枚目は、家畜センターの白樺並木と車を記念撮影。
2枚目は、センターの展望台から。思ったほどの眺めは得られませんでした。
3枚目が、然別湖手前の道沿いにある、千畳くずれ。
で、然別湖に到着です。走行記録によると、帯広市街から90kmくらいあるみたいです。立地の関係でアクセスに時間がかかり、周辺には他にめぼしいスポットがないので、時間をムダにしたくない場合は避けた方が良いポイントです。
1枚目は、湖畔の駐車場にて。偶然、隣の車とナンバーが並んだので撮影。
2枚目と3枚目は然別湖。水面に山が映ってキレイでした。
この日は帯広まで戻って、国道38号を東進。釧路の手前、白糠町にある「道の駅しらぬか恋問」で車中泊。ここまでの走行距離は、記録によると423km。
<8月24日:釧路湿原・厚岸・風蓮湖>
この日は、釧路湿原を見てから根室まで行くのが目標です。
道の駅で5時過ぎに起床します。朝早くに行っても湿原はガスに覆われていると思い、漁港などを見て時間を潰します。
まず、釧路副港の様子です。スーパーと違い、市場にはいろんなものが雑多に山ほどあっておもしろいです。この日は、サンマとマイカがあがってました。
1枚目は、たぶんイカ釣り漁船。このゴチャゴチャ感が、男の子ゴコロをくすぐります。
2枚目は、セリの様子。近くにいたおばちゃんに話を聞いたところ、サンマは特に良い時だと1kg1万円くらいの値がつくそうです。(いわゆる「ご祝儀相場」というやつでしょう。)
3枚目は、その日のセリにかけられていたサンマ。先のおばちゃんによると、1ケース700kg前後入ってるそうです。
港の後は、今まで行こうと思って行けなかった、釧路駅前の「和商市場」に向かいます。たくさんの鮮魚店が並びます。
市場には食堂もありますが、ぜひオススメしたいのは、オリジナルの「勝手丼」を作ることです。
作り方は簡単。まず、「ご飯」だけを売っている店があるので、それを買います。で、そのドンブリを持って各鮮魚店を回ります。そこで切り身なんかを少しずつ(1切れ¥50とか)買って、自分オリジナルの海鮮丼「勝手丼」が作れるわけです。鮮魚店も分かっているので、「切り身」だけで用意しています。こういう客のために、テーブルと椅子も用意されてます。
もちろん、例えばウニだけのせて「ウニ丼」なんかだってできます。いずれにせよ、食堂で食べるより安上がりですし、何よりも自分で具材を選ぶというのは、他の市場ではできないと思います。釧路に行ったら、メシはぜひ和商市場で食べましょう。
以下、市場内部の様子です。
そうしているうちに時間がだいぶ経ったので、本命の「釧路湿原」に向かいます。今年は車があって移動に自由が効くので、裏道を走ります。
電車ですぐ行ける「細岡展望台」の南に、「岩保木山」という小さな山があります。今までと違うポイントで見ようと思います。
この山はマニアックな場所なので人気はありませんが、路面状況から言うと、車を汚したくないなら避けた方が良い道です。それに、狭くてデコボコの山道です。
以下、岩保木山から眺める釧路湿原です。ここからのスケール感は細岡に負けますが、ツアー客から離れて静かに湿原を眺めたいなら、オススメポイントの一つです。
岩保木山からの道をそのまま進むと、細岡展望台までつながっています。だから細岡からも「がんばれば」歩いて行けます。
で、お決まりの細岡展望台からの釧路湿原。岩保木で分かりましたが、この時間になるとガスは晴れてました。たぶん、まともに見た最初で最後の釧路湿原です。やはり1時間くらい、ボーっと眺めて吸い込まれていました。ほんと、いつ来ても飽きない場所です。
この後、細岡の隣「達古武湖」にある「夢ヶ丘展望台」へ行きます。そこまでは木道を歩けるので、間近に湿原を見られて良いです。展望台までの山道では、シマリスなんかも見られます。でも、展望台からの景観はそんなでもありません。時間がない場合は避けた方が良いでしょう。
昼前には、まずは厚岸に向けて走りはじめます。釧路市の隣にある釧路町の「昆布森」という地区では、文字通り昆布が干されてました。作業をしていたおばちゃんに聞くと、20kgで2万円くらいになるそうです。やはり「ご祝儀価格」のことでしょうが。
13時までには、厚岸湾が見え始めます。厚岸名産の「カキ」を味わい、史跡「国泰寺」へ向かいます。江戸時代に、幕府が北海道開拓に乗り出した頃、道内に3つ作った寺の1つだそうです。
1枚目は、昆布森で見た昆布。
2枚目は、国道から眺めた厚岸湾。遠くに見えるのは、厚岸の半島部。
3枚目は、史跡の国泰寺。11代将軍、徳川家齋が開基したそうです。
国泰寺からは、半島部に伸びる「北太平洋シーサイドライン」と呼ばれる道道123号を走ります。この道自体も、白樺の林の中を走り抜ける気持ち良いルートなので、オススメです。道沿いには、「愛冠岬」「あやめヶ原」「涙岬」という、マニアックなスポットもあります。
1枚目は、「愛とロマンの」なんてキャッチが付いている、愛冠岬。天気のせいもあるのでしょうが、海がキレイに見られました。
2枚目は、あやめヶ原と放牧されていた馬。7月中なら、文字通りあやめが咲き誇る場所だそうです。
3枚目は、涙岬で撮影。断崖に迫るガスの様子で、ガスに覆われている部分は、本来なら海が見えます。
4枚目は、涙岬そのもの。人の胸部から上のように見えます。満潮時には「顔」に相当する岩に波が打ちつけ、泣いているように見えることから、この名が付いたそうです。
そのまま走ると、「霧多布湿原」に至ります。余談ですが、この道の先には「ムツゴロウ動物王国」があります。
道沿いには「琵琶瀬展望台」があり、湿原を眺められるはずですが、ガスにやられました。途中で国道44号方面に曲がり、「MGロード」と呼ばれる道道808号を走ると、「霧多布湿原センター」に行けます。ここも高台にあるので、なかなか良いところです。ただし、全体のスケールは小さく、遠くに住宅地が見えてしまったりします。一方、同じ時期でも釧路湿原より緑が濃いように思います。
1枚目は、琵琶瀬展望台から見た霧多布湿原。ガスがひどいですが、湿原の中を手前に流れてくる「琵琶瀬川」が見えます。
2枚目は、湿原を貫くMGロードから見た霧多布湿原。この道は、湿原を両側に見ながら走れるので、結構オススメです。
3枚目は、湿原センターから撮影。センターでは、湿原の自然情報が得られる他、大きなポスターも無料でもらえました。
センターからは国道44号まで出て、根室まで向かいます。99年の冬に行った「納沙布岬」も行きたかったのですが、全体の行程を考えてやめました。代わりに、「風蓮湖」に立ち寄ります。
風蓮湖は、根室湾と砂州で隔てられているだけの、淡水と海水の入り混じった(汽水?)湖です。地図で見ると、実際には完全に海と仕切られているわけでもないようです。また、その砂州は「春国岱」と呼ばれます。
1枚目と2枚目は、風蓮湖と春国岱。1枚目、砂州の向こうには根室湾が広がります。
3枚目は、風連湖に映る夕陽。
この日は、「道の駅スワン44ねむろ」で車中泊するつもりでしたが、もう少し走っておこうと思って、100km程先の「野付半島」まで走り、その果てにある駐車場で泊まります。野付半島は、知床半島と根室半島のちょうど中間に「ちょろっと」飛び出ている部分です。
この日の走行は約317km。追分からは740kmになりました。
<8月25日:野付半島・中標津・知床半島>
この日は、網走まで走るのが目標です。
朝は4時ぐらいにムリヤリ起きました。北方領土の国後島から登る朝陽を見たかったからですが、やはりガスにやられ、残念ながら見えませんでした。
野付半島の果てには、「トドワラ」と呼ばれる一帯があります。もともと、トドマツの林だった所に海水が入り込むなどして根がやられ、枯死した場所だそうです。朝早い時間だったこともあり、他には誰もおらず、ただ海鳥の鳴き声が聞こえるだけという場所でした。
枯死したトドマツは、まるで白骨のようにも見えます。景観としては、ダリの世界に通じる部分があります。また、かつて緑に栄えたトドマツを思えば、「盛者必衰」という言葉をも実感させます。かなりマニアックな場所ですが、時間に余裕があるならオススメしたいスポットです。
木道があるので、それに沿って歩きましょう。木道の下は陸地に見えますが、その実態は木々のチップみたいなものです。しかも海水で湿っているので「沼地」状態ですから気をつけましょう。
以下は全て、トドワラの様子です。
野付半島からは、ライダー御用達とされる中標津の「開陽台」という展望台へ向かいます。野付から1時間ほど走った内陸部、中標津空港方面になります。
ここからは、北に知床連山が迫り、東から南にかけては根釧台地が広がり、西には摩周湖方面の山々が遠望でき、何でもありです。
釧路湿原と並び、開陽台も道内では屈指のお気に入りスポットです。ほぼ360°の視界が開けます。ただし、やはり時間に余裕がない時は避けた方が良い場所です。公共の交通機関もないと思います。
以下は全て、開陽台で撮影。撮影方角は、1枚目から順に、北・東・南・西となっています。
開陽台からは再び野付方面に戻って、国道335号を北上、知床半島を目指します。
羅臼町には「望郷台公園」という展望台があります。ここから国後島が望めるのですが、ガスでボヤっとしか見えませんでした。羅臼の市街から道道736号を進むと、知床の「果て」に行き着きます。途中には、海の岩場に温泉(セセキ温泉)があるので、入ります。管理している家があるので、一声かけましょう。確か「管理代」として¥100くらい払った気がします。ちなみにここは、「北の国から遺言編」でも使用されてます。
1枚目と2枚目は、羅臼の望郷台から見た国後島。かなりボヤけてます。
3枚目は、車で行ける知床の果て。この先は道もなく、自然保護の理由から許可なく進入できないことになってるハズです。
知床の果ては「相泊」という地区ですが、そこにある「熊の穴」という店に入ってメシを食うと、4枚目のような「到達証明書」をくれます。
相泊から市街まで戻り、コンブの香りのする羅臼をあとに、知床峠を越えてウトロに向かいます。知床峠は、カーブがきつい(特に羅臼側)ので注意です。峠は、登って下って、1時間程。
一応、峠の頂上にあるパーキングで記念撮影しました。
ウトロの市街に出る前で道道93号に右折し、「知床五湖」へ向かいます。メジャー化してるのでツアー客も多いですが、山奥にあるキレイな5つの湖です。特に、湖面に映る知床連山は必見。湖系はあまり好きではありませんが、99年夏に行ったオンネトーの他、ここもオススメできる湖です。熊が心配な方は、入り口で「スズ」を買いましょう。
以下、知床五湖です。
五湖からは、さらに奥地にある「カムイワッカ湯の滝」へと山道を走ります。なお、滝までの道路状況はかなり悪いです。しかもバスまで通るので、かなり怖いです。
ここは、その名の通り、火山熱によるお湯(温泉)の滝です。成分によって黄色や緑になってます。また、滝壷では海パンで温泉につかる人も多くあります。いずれにせよ、「滝のぼり」になるので、裸足にサンダルなどが良いでしょう。ただし、滑りやすいので注意。アクセスはしづらいですが、やはり山奥ということで、オススメの場所です。
以下、湯の滝の様子です。
1枚目が、登り始めのあたり。遊歩道などはありません。岩場を伝って登っていきます。
2枚目が、温泉の湯船と化した滝壷。ここから上流にはほとんど人が行きません。
3枚目は、その上流部。「飲泉」してみると、強烈に酸っぱい味がしました。
4枚目は、噴気を上げる上流部の壁。
滝からは来た道を戻り、ウトロから国道で網走に向かいます。途中、「フレペの滝」「オシンコシンの滝」という小さな滝が2つあるので、休憩がてら立ち寄ります。
1枚目は、知床自然センターの崖から見た、フレペの滝。「乙女の涙」という別名もあります。
2枚目は、そこからもう少し走った所にある、オシンコシンの滝。ボケてしまいましたが、真下から見上げる角度になるので、迫力はあります。
この日は予定通り、網走の「天都山」にある駐車場で車中泊します。
野付からの走行は約335km。追分からは1082kmになりました。
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2000年夏の北海道、「2/3周紀」の前編は以上です。後編は「北海道編3」ページに。
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