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<この年の前書き>
前年と同様、夏休みに北海道の農家で住み込みバイトをしました。だた、厳密には「住み込み」ではありません。「通い」のバイトです。
というのは、働き先は同じ追分町の農場だったのですが、状況が変わっていて、バイト用の「寮」が使えなくなっていたからです。「去年と同じだろう」と思い込んでいた俺は、到着した日に初めてその事実を知りました。母屋に住み込んでも良いとのことでしたが、「無茶かもしれないけど、借家を探してみよう」と冒険心に火がついてしまいました。で、もし見つからなかったら、母屋に住み込みをお願いする、という話でまとまりました。
急遽、不動産屋も民間アパートもない町で借家を探しました。しかし、町営住宅は住民票がなければダメ、保育園の保育士用の住宅もダメ、道端のおじちゃんに聞いて教えてもらった「下宿」の場所に行ったら解体済み、隣町の高校が持っている寮もダメ、民宿に行って「安く滞在させてくれないか」とお願いしてもダメ・・・。
やはり無茶だったかと思いつつ、別の民宿で同じようにお願いしてみたところ、運良く部屋を借りる事ができました。その民宿は寿司屋も経営していて、板前専用に持っている古い借家(もうすぐ解体するとか言ってた)が空いているそうで、そこなら使っていいと言ってくれました。
6畳×2+8畳=20畳で、月1万5千円。風呂はないので銭湯に行くしかないのですが、それでも安い。寿司屋では、物置から引っ張り出した古い洗濯機もかしてくれました。借家の保証人はバイト先の親方にお願いしました。親方は、古い小さな冷蔵庫、使っていない調理器具、布団一式なんかをかしてくれました。食器などその他のものは、隣町のリサイクルショップで調達できました。
いきなり状況が変わっても、その気になれば何とかできるもんだなぁと思いました。もちろん、「偶然」と「周りの厚意」があったればこそ、ですが。
このページでは、そんな具合で始まったこの年の農家バイト期間中、休日に「日帰り」で回った各地の写真を紹介します。(他、バイト期間終了後、道内各地を回った写真は、別ページになります。)
休日の日帰り行程は、以下の通りです。足は、初心者マーク付きの「日産サニー元年式」。オヤジのおさがりをフェリーで持ち込みました。
●バイトの休日に日帰り放浪編
7月14日 富良野・美瑛
7月19日 札幌・小樽
7月21日 室蘭・有珠山・復興中の虻田町内
7月24日 支笏湖(苔の洞門)・樽前山
8月 6日 自衛隊千歳基地 航空祭
2000年夏 北海道1 主な撮影ポイント紹介図
(黄緑の地点は北海道2に、水色の地点は北海道3に収録。)
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●日帰り放浪編詳細
<7月14日:富良野・美瑛>
実はこの日が、北海道に到着した初日(=急遽借家を探した日)です。午前中10時ごろには、先に挙げた借家が見つかっていました。ただ、相手をしてくれた女将さんは、「ダンナじゃないとカギがどれだかわからない。夕方には戻るからその時にもう一度来てくれ。」と言われました。農家への報告はその後にすることにしました。作業が忙しい日中に面倒な話を持っていくのはどうかと思ったからです。農作業も、「借家を見つけたにしても、来た日からいきなり仕事というのは大変だろうから、翌日以降から始めてくれれば良い。」と言われていました。
なので、予定外に空いた夕方までの時間を使って、富良野・美瑛方面を攻めます。
追分から富良野まで、距離は約200kmほど。「北海道時速」の条件なら、2時間半。向こうでゆっくりはできないけど、遅くても18時までには戻れる計算です。
富良野・美瑛は初訪問、しかも時間がないので、メジャーな所ばかり回ってます。
まずは富良野です。「北の国から」が好きな俺は、ロケ地である「麓郷の森」へ行きます。富良野市ではありますが、だいぶ外れの方にあります。
1枚目は、一家が東京から引っ越してきて最初に住んだ家。
2枚目は、劇中では家事で燃えちゃった丸太小屋のはず。
3枚目は、駐車場から見た付近の畑。北海道にしてはかなり小規模。手前がスイートコーン、その奥に咲いている白い花はたぶんジャガイモ。で、遠くには夕張山地の東側が見えます。
富良野といえばラベンダーも有名です。ちょうどいい時期だったので、たくさん咲いている様子を見ることができました。写真では香りを伝えられないのが残念。
まず、中富良野町「彩香の里」での写真を3枚。立地は、富良野盆地の西側になるので、2枚目のように盆地の東にそびえる富良野岳を望めます。
続いて、美瑛町との境界付近にある「かんのファーム」。ここはラベンダー以外も植えてあります。美瑛に近いということで、丘陵地帯も望めます。
続いて美瑛町の丘陵地帯。自然的景観自体が観光資源になってるわけですが、あくまでも「農地」という人工景観です。これが全て、農家という「人の手」によって作り出されたものであると考えれば、見方も変わってくると思います。
1枚目は、ガイドマップによると「マイルドセブンの木」と言われるそうです。
2枚目の手前は、たぶんカボチャ。
3枚目が、美瑛のイメージに近いかと。
時間もないので追分に戻ります。途中、富良野小学校に立ち寄り「北海道の中心標」と記念撮影。
<7月19日:札幌・小樽>
週に一回の休日のほか、雨の場合でも仕事も休みになります。この日もそうだったみたいです。
この年は大学3年生でもあったので、翌年の卒業論文作成のため、役所めぐりもしてます。この日はまさにそれで、バイト日誌によると、午前中は町内の施設や農家の位置などを確認して、午後には札幌方面に行ったみたいです。追分からは1時間で行けます。
1枚目は、この時期にちょっと就職を考えていた「ホクレン」。北海道にある農協の集合体みたいな団体(?)です。
2枚目は、北海道庁。アポなしで農政部に行きましたが、親切にいろんな統計資料なんかをくれました。
3枚目は、隣にあるのでついでに撮影した赤レンガ。
さらに、北海道大学の図書館に行ってみようと思います。別に、北大で探したい参考書籍があったわけではないのですが、ちょっと「学生」っぽいことをやってみようと思ったのです。
北大の駐車場を利用するには入構証がないとダメですが、管理の人に学生証を見せ「卒論のために茨城から来ましたぁ」って言ったらスンナリ通してくれました。
北大は、市街地の中にポツンとある森みたいな場所。うちの大学もけっこう自然に囲まれた所にありましたが、北大には「長い歴史」がついてくるので、そこにいるだけでいろんな思いを巡らすことができます。
図書館へ入るにも北大の学生証が必要ですが、ここでも駐車場と同じ話をして入らせてもらいました。「教授の紹介状はありますか?」と言われましたが、んなムズカシイものは持ってません。
以下、構内の写真です。
1枚目は、クラークさんの胸像。「少年よ、野心を抱け」という言葉で有名ですね。
2枚目は、確か農学部へと向かう道。
3枚目は、構内のポプラ並木。なぜか通行禁止でした。
図書館で1時間ぐらい「学生」をして北大を出ます。時間があるので、ついでに小樽へ行きます。
以下、99年冬に来て以来の小樽運河です。ちなみに倉庫群の裏側は、古い建物を利用して、洒落た「飲み屋街になってます。
<7月21日:室蘭・有珠山・復興中の虻田町内>
この日も雨で休みでした。まずは役所めぐりをします。
北海道には「支庁」という行政単位があり、室蘭市には追分町を含む「胆振支庁」があります。札幌に行くより時間がかかります。追分からは、約2時間。
1枚目は、途中で立ち寄った地球岬。水平線が丸く見えるそうですが、ガスで見事にやられて視界ゼロ。記念撮影。
2枚目は、その近くで撮った岩場。
3枚目が、本来の目的地「胆振支庁」。アポなし訪問なのに、すごく丁寧に対応してもらえました。ちなみに、貰いたい資料を決めて伺った翌年には、かの有名な「たらいまわし」を受け、最終的には「北海道開発局(建設省関連の別機関)へ行ってください。」となりました。貴重な体験でした。
せっかくなので、夕方までは噴火(ニュースは沖縄で見た)から半年ぐらい経過した「有珠山」へ行きます。途中では「昭和新山」にも立ち寄ります。有珠山では、運良く観光ロープウェイが運転再開されていて、山頂まで登れました。
まずは、昭和新山から紹介します。
1枚目は、ふもとから撮影したもの。
2枚目は、有珠山の山頂から見下ろしたもの。溶岩が作った、大地の「できもの」です。
続いて有珠山。
1枚目と2枚目は、有珠山の山頂部。特に2枚目は、手前のアジサイにギャップを感じました。
3枚目は、山頂から見た室蘭方面へと続く陸地のカーブ。
4枚目は、別の噴火口。えぐれてる様子がわかります。
で、被災地の様子を見に、洞爺湖温泉のある「虻田町」に行きます。道路は火山灰で覆われ、車の窓を締め切っても、ニオイと灰が送風口を通って運転席まで入り込んできます。そして、今回の噴火口が住宅にとんでもなく近い場所にある事を見て、また驚きです。復興が始まっていたので、温泉で日帰り入浴しました。
1枚目は、「一時帰宅」する非難住民の集合場所を示す看板。
2枚目が、たぶん今回の噴火口。住宅のすぐ裏には噴煙が立ち上ってます。そして左のハゲ山が、噴火の生々しさを伝えます。
3枚目は、町内の様子。1枚目同様、土のように見えるのは全て火山灰。
4枚目は、ついでに撮影した「洞爺湖中島」。裏側の被災地とは無縁のように静かです。
<7月24日:支笏湖(苔の洞門)・樽前山>
この日は通常の休日だったはず。で、今回は単純に観光です。追分から1時間くらいと近いので、支笏湖周辺を回ります。
他で書いた気がしますが、基本的に湖を湖畔から見るのは好きでありません。高いところから見下ろすのは良いのですが。なので、支笏湖近くの「苔の洞門」という所に行きます。
苔の洞門は、「樽前山」から流れて固まった溶岩が、水によって浸食された場所だそうです。今は水がありませんが、岩にコケが群生する様子と、木々の間から漏れる日光が、すごくキレイです。オススメのスポットです。駐車場から果てまで歩くのに、1時間かかるかかからないか。遊歩道の果ては、樽前山への登山道です。歩きやすい靴で行きましょう。
以下は全て、苔の洞門にて撮影。水の中にいる魚になった気分になれます。3枚目は、スケール感を出すために人を入れました。
で、これを作り出した「樽前山」に登ってみます。登山道から登れるほどの装備は持っていないので、別の道から車でいける7合目まで登ります。そこから、岩場を1時間くらい登っていくと、頂上です。山といっても、ここからは樹木が無いので直射日光を受けつづけます。しかも当然「坂道」なので、水分を用意しましょう。
以下、樽前山での写真です。
1枚目と2枚目は、山頂部。おもしろい形をしてます。溶岩ドームというやつでしょう。
3枚目は、下りの最後、登山道の上り口で撮影した支笏湖。
<8月6日:自衛隊千歳基地 航空祭>
この日は雨でもないのに休みでした。たまたま、隣町の千歳市にある自衛隊の基地(≒新千歳空港)で祭がありました。基地に入れる珍しい機会なので、行ってみます。
「地対空迎撃ミサイルシステム」だの「対空機銃」だのといったもの他、戦闘機や戦闘ヘリも展示され、とにかく「男の子ゴコロ」をくすぐるものがたくさんで、「スゲェ」の一言。
他、格納庫にも入れました。たぶんF−15ってやつでしょう。で、模擬爆撃だのを見せてくれました。ただ、残念ながら「ブルーインパルス」のアクロバット飛行は、天候不順のために中止となり、発進の様子を見せて終わりでした。
1枚目と2枚目は、格納庫にあった戦闘機。確か、申し出ればコックピットに座らせてもらえるようになってました。ほんと、平和な国です。
3枚目は模擬爆撃の様子。
4枚目は発進するブルーインパルスの機体。戦闘機の発進・離陸音は、普通の旅客機とは比べ物にならないくらいに迫力があります(=うるさい)。存在自体に問題があるのでしょうが、沖縄で「米軍基地反対運動」が起こるのも分かります。この音が毎日続いたら、落ち着いて眠れないでしょう。
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2000年夏、バイト期間中の放浪紀は以上です。各地を回った写真は次ページから。
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