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作業日誌をアップし続けるうち、なんとなく思い始めたことだが、ここで、このHPが目指す「カッコイイ目的」をはっきりさせようと思う。
トップには『仕事のこと、自分のこと、その他諸々を紹介するために』とか書いたが、それをベースにしたまま、理由付けをしてみた。
そういえば大学で卒論を書く時、一番最初に言われた。「論文の目的は何?それが決まらないと始まらない。」結局、論文の目的なんて後付けになった。正直言って、そんなものはどーでもよかったからだ。農業に関係する事をネタに卒論が書ければ、それだけでよかったのだ・・・あれから3年ぐらい経つが、その辺は未だに変わってないらしい。やりたいことを、やりたいようにやっているうちに、目的は後からついてくる。あるいは、「必要があるなら」後から付けてやればいいと思っている。どうやら俺は、目的を先に設定できない男であるらしい。(何せ、「いつまでもグルグル回りたい」男なんだから。)会社員だったら、即「クビ」だろう。
さて、本題に入ろう。今回、こうして目的をはっきりさせるきっかけとなった、今日(2004年6月7日)の出来事から。
午前中、コンテナを洗っていると、ファームの社長から、このHP(特に昨日のベルクート散布に関する表記を指していると思われる)について、次のような事を伝えられた。「実情や本音はわかるが、表現や言葉はもう少し選んでもいいと思う。いろいろと誤解されるかもしれないから。」と。
そこまでは頭が回らなかったが、言われてみればそうだと思う。俺の事を全く知らない人が見れば、「ファームで研修を受けた人がこういう考え方をしているということは、教えたファームや関連団体がそういう考えを持っているんだろう。」というように受け取られても不思議はない。また、同じくその話の中で、「意外な人」が見ていることも判明した(インターネットの世界というのは、実に「いんたれすてぃんぐ」である)ので、先に、誤解のないように「断り書き」をしておこうと思う。
このHPに書かれる考え方や主張等は、あくまでも三田耕生個人のものであり、研修先であるフレッシュファームや、出荷先であり組合事務局が置かれている山形青果センターをはじめ、記載されている団体や個人のそれとは、一切関係ありません。
何だかサスペンスドラマなんかのエンディングにでも出てきそうなセリフだが、明確な事実である。なぜなら、俺の「生産者としての思考様式」は、山形に来てから形作られたものではないからだ。それよりも先に、学生時代の農作業バイトを通じ、それぞれの親方の「言葉」や「背中」を通じて学びとり、体得(?)してきたものなのだ。(追記:別に「農薬とか化学肥料はバンバン使え」ということを教えられたわけではないし、学んだわけでもない。具体的に表現するボキャブラリーに乏しいが、学んだものというのは、いわば「百姓哲学」的なものである。)
まぁ、それを表す言葉が「強気」で「自信過剰」になるのは、親方からではなく「生みの親」から受け継いだ「遺伝形質」であり、誰よりも俺自身が一番よく分かっていることだ。分かっているからこそ、言葉だって選ぼうと思えば「ある程度」選べるし、現実生活の中ではだいぶ「演技」しているつもりだ。
「演技」・・・自明だが、これは農産物にも言えることである。「作物」は絶対に演技などしないが、「農産物(商品)」となれば、人間という演出家によって、「なんらかの付加価値の付与」による「差別化」といった一種の演出を受け、役者として演技することになる。その分かりやすい例が、「トレーサビリティー」とか「顔の見える農業」といったものであることは、言うまでもない。
そして実際、顔写真だの肥料や農薬の使用記録だのを示したり、あるいはHPに毎日の作業日誌を公開したりということを、多くの農家が既に実践している。
しかし、その実情や本音まで「歯に衣着せずに」公開している農家のHP(しかも匿名ではなく)など、少なくとも俺は見たことがない。
少し話は逸れるが、俺は「普通の事をしていては、普通の人にしかなれない。」と思っている。逆もまた然りで、「普通じゃない事をすれば、普通じゃない人になれる。」と思っている。非常に単純だが、大きな間違いではないと確信している。そして、「普通じゃない」の意味はもちろん、分際をわきまえない妄想と野心によって「普通以上」を意図している訳だが、「普通以下」になる可能性の方がはるかに大きいことぐらい、重々承知である。承知していながら、気がついたときには「普通じゃない」方を無意識に選んでしまっているのが俺なのだ。
よって俺は、「普通じゃない演出家」として、今まで誰もしなかった「演出しないという演出」による「ほんとの顔まで見える農業」をコンセプトとしたい・・・と言うまでもなく、やはりやってしまってから理由付けをすることになった俺がいる。いや、それは演出なんて言えるようなもんじゃないだろう。よーするに「素のまま」ということだ。通常の農産物や農家のHPが、きちんとした演出による「ドラマ」だとするなら、俺の場合は「素のまま」を記録した、しかもろくに編集もしていない、「荒削りなドキュメンタリー」と言えるだろう。
以上のことから、このHPの目的は、カッコヨク言うと次のようになる。
余計な演出をしない「ドキュメンタリーとしての情報」を、俺が付与する「付加価値」とし、それによって「ほんとの顔」まで見える「暑苦しいぐらいのトレーサビリティー」を実践すること。
ただし、この目的・方法によって、世話になっているファームや青果センターをはじめ、関係団体や個人に「あらぬ誤解」が及ぶ事は、俺の本意ではないし、あってはならないことである。だから、先に書いたような「断り書き」をつけた。それでも誤解が生まれるようならば、その時は躊躇なく「このHPを削除」する。ただ、それでは「演出家」として俺が納得できないので、文面から関連団体・個人名を全て削除し、匿名の管理人によるHPとして別URLで再公開しようとは思う。表現や言葉を変えれば閉鎖・引越しの必要はないのだろうが、そうなると「ドキュメンタリー」ではなくなってしまうし、「子供部屋」の「子供部屋」たるゆえんもなくなってしまうのだ。
まぁ、匿名にすれば「顔が見えなくなる」ような気もするが、「そういう奴がいる」という事実を伝えるだけでも、「ドキュメンタリー」としては十分に成立するはずだ。実際、TVのドキュメンタリー番組を見ても、出てきた人の名前(例えば、なんとか族の酋長のなんとかさん)なんかは、忘れてしまうことが多いと思う。覚えている内容は、「世の中にはそんな人物や事象も存在する」という、見聞きした事実の全体像と、そこから受けた印象に留まることがほとんど。人間の脳ミソは、より重要と判断したことを強く記憶するらしいから、このことからも、「名前」などはさほど重要でないことがわかる。
さて、断り書きもしたし、目的も後付けできたから、ここらでやめよう。
それでは、「誤解のないように」、ドキュメンタリーをご覧下さいm(_ _)m
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