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2007年10月下旬の作業日誌
2007年10月31日
 晴 7℃ 23℃
 マルチ押さえトンボ&小トンネル骨の撤去。トンボはやっぱし埋まってたり下が固まってたりで、今年も軽い肉体労働になった。来年はトンボ使わず、小トンネル骨で全部抑えてもいいかもしれん。
 最近「流行り」になってる、食品関連の偽装について。考えるべき点は2つあって、それぞれ区別して扱わないと、とんでもない結論が出てくる恐れがある。
 @「原材料なり製造日なり再利用なり、とにかく一部のメーカーが『ウソ』をついたことによる、食品業界全体に対する不信感が増加した件」
 A「(企業モラルの問題は別として)賞味期限切れ、再利用などなど、現時点における食品衛生的な見地から見たら問題とされる商品が消費されていたにせよ、報道があるまでその事実に気づいた消費者はほとんどないと思われ、さらに言えば今のところ健康被害は出ていない件」
 これらを別に考えないと、例えば「食品業界なんか信用できないから、規制や調査をさらに強化して、賞味期限についても現状で定められているよりも短くするべきだ」・・・とかの短絡的かつ感情的な主張が出てくることになる。んなことしたら、今よりもっとひどくなるって。
 まず先にAについて。壮大な社会的実験の結果、「それでも問題ない」という結果が出たと言えそうなんだから、今回の一連の騒動を契機に賞味期限や食品衛生に関する規制について再検討するんなら、それらは厳しくするどころか緩和すべきである。卵が先か鶏が先かって話になるが、諸々の規制が厳しくなれば厳しくなるほどメーカーの余計な負担が増加=経営は悪化し、結局はモラルに反する経営でもしなけりゃ企業として成立しなくなる。自分の業界じゃないから関係ないって?あんたの業界で規制が強まったら、どーします?そーやって規制が強まって、各業界の企業が次々と倒れていったら、どーやって稼ぎます?最終的に、「お国にべったり」な数社の独占状態になりゃ、それこそ旧ソ連式の社会と変わらない。何でもかんでも国が規制を強めりゃ、国民である自分の身が守られると思ったら大間違いです。規制なんて少ないほうが、結果的には国民にとって幸せなのです。
 @の方はね、まさに「モラル」ですから、規制ウンヌンでどーなるもんでもない。これまた卵と鶏だが、結局「こんな商品でも消費者は気づかない」「なら売っちまえ」となるのは当たり前で、こーなった原因の一部は消費者にもあるといえる。消費者が気づいて売り上げが落ちれば、企業は「やっぱダメか」ってことでやり方を変えるのが普通。あとね、これはミートホープの社長も言ってたことだと思うし俺も同感だが、「何でもかんでも安いものを求めすぎる」今の世の流れもいけない。安かろう悪かろう、安物買いのゼニ失いって言葉があるでしょーに。安いものには、安いなりの理由があるのです。また、消費者が安いものを求めざるを得ないということは、それだけ給料が搾取されているということ。各経営陣は、その社員に対して潤沢に給料を支払うべきである。NOVAじゃあるまいし、会社はあんた個人のもんじゃない。あんた個人じゃなく会社としての利益を考えるなら、より景気が好転する(≒個人消費が伸びる)ようにも考えるべきである。富が偏在・滞留するから景気が悪化するのだ。どーしても個人として利益を得たいなら、人の手になんか頼らんで、おとなしく個人事業にしなさい。
 だんだん分かんなくなってきたが、何にせよ「経営者」たるものは、この俺様を見習うべきなのである。
 「自社商品に関することは、何でもかんでも開けっぴろげにする」
 これが基本です。正直に。子供のごとく。企業にとって都合の悪い情報を公開すれば、その分だけ客は離れるだろう。だが、「都合の悪いところまで隠さずに公開する」という態度を貫くことが信頼に繋がり、最終的には自分の利益にもなると、俺は思う。「モラル」だとか、小難しく堅苦しく考えるからイカンのだ。自社の信頼を勝ち取るための、「一つの経営戦略」と認識すれば、何も難しいことではない。

2007年10月30日
 晴 10℃ 22℃
 とりあえず昨日撮って使い忘れてた現状のハウス内。2枚目は茎を追えば分かるが、その先は芯止めしてあって房はない=最終段。
 午前中は資材検索。これも経費増額のため。
 雑草対策として石灰窒素を投入することは前から決めてある。単に雑草対策なら、他にセンチュウ・フザリウム菌の同時防除も兼ねて土壌消毒すりゃいいんだが、@マルチ全面被覆とかがメンドクサイAマルチしたところで、山形の11月では地温を上げることが難しいAもし地温が取れたにせよ、ここのギチギチ強粘土はガスの十分な拡散が期待できないCどーでもいいが、(法律的にはOKでも)組合としては土壌消毒を自粛している・・・などなどの理由から、無難・お手軽なところで石灰窒素に落ち着くことになる。土壌消毒よりも効果が劣ることなど承知だが、過去に石灰窒素を使った年は、比較的雑草が少なかったという印象がある。
 しかし、石灰窒素は肥料でもある。養液土耕で管理してる身としては、吸収タイミングの人為的調節ができないって点で、基本的に『元肥なんてもの』は一切入れたくない(土壌改良的に使う石灰・リン酸は除く)。が、石灰窒素を使う以上、P・Kもそれなりに投入しないとバランスが崩れる。最初は単純に、石灰も補給できるしヨウリンとケイ酸加里でいいかと思ったが、うちは苦土が多いからヨウリンはあんまし入れたくない。いろいろ見たが、グアノ&ヤシ灰の組み合わせだと石灰はそこそこ、苦土は少なめのバランスになった・・・他にカニガラとニーム粕も入れるわけで、俺としたことが思いっきり有機資材でまとめてしまった。それがなんとなく悔しいんで、化学合成の団粒化剤を発注。ちゃんと「地力増進法」に登録されてる、ポリエチレンイミン系の資材。どんなもんだか。
 午後はコンタクト交換の診察で眼科へ。約10年ぶりにメガネも新調。

2007年10月29日  差額100万超
 晴夜雨 6℃ 23℃
 リア1棟・ドナ南半分だけ収穫して258kg&加工15kg。割れ・灰カビが目立ってきた。
 今日で福島に出荷した総量は6tを超えた。同じ量をセンターに出荷した場合との差額は、センター平均1kg粗利(手数料・運賃・箱代引き)を適用すると100万を超える計算になる。同じトマトを別な業者に流すだけで、これほどの利益が出る。「販路」ってものの影響の大きさを実感。

2007年10月28日
 晴 10℃ 32℃
 午後出動でイボ竹片付けで3棟完了。
 エスレルを一気に使った効果が加速を続けてるようで、着色が早すぎる。福島に出荷するには、週2回の収穫で各回250kg前後取れればOK。それ以上取れそうなときは「より赤いものだけ」取るようにして、収穫量が250kg程度になるようにセーブしてきた。が、このペースで着色してくれると、ヘタすりゃ全体的に過熟になる可能性がある。多く取れたら取れたでセンターに出せば済む話だが、時期的に西南暖地産のが入ってきてる=出荷しても単価は安い。安いって分かってるなら、売りたくないのが人情。着色ペースを抑えるべく、サイド半開まで落としてたのを全開にして、日中もあんまし温度をかけないようにしてみる。

2007年10月27日  朝市&糖度測定
 雨
 朝は農研朝市に参加。朝市は例年11月にやってる=その時期だとトマトはほとんどないから、ここ数年の朝市では人の売り子をやっていた。自分の物を売るのは久しぶり。雨だから人出も少ないと見込んで20kgしか用意してなかったが、試食も出したら開始30分もしないで完売。天気さえ良けりゃ倍ぐらいさばけたかもしれん。
 朝市から戻ったら糖度計が届いたんで、手近な液体で遊んでみた。大人のおもちゃ。
 ウーロン茶(サントリー)・・・0.1%
 麦茶(水出しティーバッグ)・・・0.4%
 コーヒー(マンデリン、ブラック)・・・0.6%
 ポカリスエット(大塚製薬)・・・7.0%
 中玉トマト(カンパリ、俺の)・・・7.6%
 キレートレモン(ポッカ)・・・9.7%
 泡盛(残波白、25度)・・・10.6%
 一日分の野菜(伊藤園、成海璃子ちゃんのCMのあれ)・・・10.8%
 日本酒(羽前桜川、15度前後)・・・10.8%
 牛乳(乳脂肪分3.5%)・・・12.7%
 アスパラドリンク(ダイドー)・・・16.0%
 イソジンうがい薬(明治製菓)・・・21.7%
 中濃ソース(ブルドック)・・・41.5%
 ライターオイル(Zippo)・・・42.9%
 オイスターソース(トップバリュ)・・・48.9%
 とかの結果になった。イソジンとZippoオイルは意外に高糖度で驚き(つーか糖なのか?)。トマトは、夏場に測ったらもーちょい低糖度と思われるが、現状では「ポカリスエットよりちょっと甘いトマトです」と主張してもウソではない。そりゃ甘いわ。さすが俺。しかし個人的には酸味でサッパリの方が好き。『お客様の満足のため、より甘いトマトを生産します』・・・あのな、トマトは野菜で、果物じゃないのよ。
 午後からTさんの手伝いに出て籾摺り・袋詰め、夜はその慰労会で飲み。舌が肥えてしまったかもしれん。

2007年10月26日
 曇後雨 1℃ 39℃
 収穫。ディゾン1棟で256kg&加工10kgになった。ここんとこ晴続きで温度あったにせよ、この時期に1棟でこれだけ取れりゃ言うことない。言うことなさすぎて逆に怖い。

2007年10月25日
 晴
 Tさんちで杭片付け&ロール巻きワラ運び手伝い。杭抜きして分かったが、地下水位は思ったほど高くなく、特にぬかってる場所は別にして、平均するとだいたい50〜60cm層にある。下層の土も灰色とか青とかじゃなく、作土として有効な層はうちよりはよっぽど厚い・・・と、今日も楽しく「妄想」しつつ作業した。しっかし、栄養飼料もあるにせよ、ワラ食ってあの牛肉になるんだから、考えてみりゃ単純に不思議な話である。

2007年10月24日
 晴
 Tさんちで稲こき&ワラ運び手伝い。昨日、印刷しながら普及所で土壌図を確認したが、この辺りの土は滝尾統らしい。中粗粒強グライ土壌。細粒強グライ土壌であるうちのハウスよりはマシだが、畑地化にするには不向きであることに変わりない。実際に触った感じでは砂気が目立ち、乾いた表土なら土塊も指で壊せる。浅めにロータリ回せば、それなりに細かくはなりそうだ。が、湿った土では粘土のヌルヌルが強く感じられる。ワラ積んだ軽トラが沈んではまったりするあたりから、やっぱしちょっと下層に行くと乾きが遅いんだろうとは思う。周辺環境も西側に遮蔽物がないに等しく、ハウス建てりゃ春の山おろしをモロに食らうだろう・・・とか、考えた。

2007年10月23日
 晴 4℃ 32℃
 午前中は節税対策のお買い物についてアレコレ検索。午後は普及所で農研朝市のチラシ印刷。夜になって腹は決まり、RQフレックスプラス&試験紙、精密はかり、デジタル糖度計を発注。精密はかり(0.1g単位)なんてのは別に必要ないんだが、まぁ単なるポーズである。「私は、農薬の使用に当たっては、正確に重量を測定することを旨とし、適正な使用に配慮しています。」っていう・・・どーでもいいが。糖度計については、たぶん年に1〜2回しか使わんだろうが、疑いなく経費ってことでほとんど衝動買い。いろんなものを測ってみよう。他、「菌糸とかアザミウマとかダニとかを観察したい」って理由で実体顕微鏡も購入候補に挙げたが、今回は見送った。が、たぶんそのうち買う。税金に持ってかれるぐらいなら、買う。

2007年10月22日
 晴
 リア・ドナ全域にディゾン2ベット収穫で252kg&加工15kg。10月下旬に入ってることなど感じさせない勢いで着色している。実にいい調子だ。朕は満足である。合言葉はジュウハチトンロッピャクマン。
 仲間由紀恵が出てるではないか。いいではないか。

2007年10月21日
 曇時々雨
 Tさんちで米の袋詰め、は、いい。話の流れとはいえ、先走り早漏クンの俺はネタばらしをやらかした。「ムコに行きたいんです」と・・・そこはまさに婿取りの家。いや、ね。直球勝負しかできませんし。本人にも言ってあるし。でもさ、まだ親御さんと合って2日目で言うことあるまい、俺よ。5年前に似たような状況作って一回失敗してるだろーが、俺よ。すみませんが、俺は正直なお子さんなんで。商品が売れるためには、まず、商品の存在を知ってもらうために宣伝しなければならない。商品特性と顧客ニーズが合えば、商品は売れる。


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