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2007年5月中旬の作業日誌
2007年5月20日  側枝固定完了
 天気雨みたいな  10℃ 29℃
 残り6ベット分やって側枝固定は全域完了。ここまででハード面の段取りは落ち着いたが、4ベットは少し気を抜くだけで初期作業から追われることを実感。
 プレミアAで、代理母出産ネタをやっていた。倫理・安全・福祉の観点からの問題が出されていた。最初の、倫理面の問題=人間を専ら生殖の手段として扱うことの是非、について語ってしまおう。
 まず言ってしまえば、「そんなものは、学会とかの権威が規定して、個々人の価値観の差異を無視して画一的に強制すべき問題ではないんじゃね?」ということ。
 「代理母出産など、例の『生む機械』発言と同じで許せん」と思う人は、代理母出産なんかしなけりゃいいし、代理母になってくれと頼まれても断ればいい。逆に、「生む機械と言われようが何だろうが、ワシは子供が欲しいのじゃ」と思う人は、代理母出産という選択をすればいい。あるいは、「代理母出産を選択したいんだけど、技術とかいろんな面が確立するまで待ってからにしよう」という人もいるだろう。
 要は、いろんな考えの人がいるんだから、それをそのまま認めればいいんでない?っていうただそれだけのことで、ごく当たり前と思うことなんだが、何でどれか一つに固定しなければならないのか?
 まぁ、親の立場ばっかで見る傾向が強いネタだが、生まれてきた子供の人格形成の問題もあるわな。「俺は、オカンの腹から生まれてきたんじゃないんだぁぁ」ってことを知って、その後どうなるか。本人の問題のみならず、外部からのイジメとかも考えられるし。
 あと、根本的な問題として、生命・人命は、どの段階から認められるか?っていうポイントは避けられないだろう。再現映像には、体外受精⇒失敗⇒また挑戦⇒失敗・・・っていう経過があったが、「受精した段階で生命である」っていうことなら、上記の経過は「連続殺人」ってことになる。だが、「何で殺人はいけないんですか?」って言われると・・・そんなタイトルの本があった気がするが。
 うーん、意外と難しい問題かもしれんね。
 まぁいい。プレミアAのクリステルは何でこんなにいいのか?それもまた、難しい問題であることは間違いない。

2007年5月19日  4週経過
 雨後曇後雨  12℃ 33℃
 0.6L 45mg 10,000ppm
 いっぺん起きたが、ダルいんで昼まで寝た。
 生育状況は、主茎2段と側枝1段で開花始め。追肥設定も1.5本換算にした。
 線虫被害が疑われるリア7区の苗は、生育がおとなしいだけで、未だ萎れは見られない(2枚目)。やたら多い「芯どまりモドキ」な苗は、やはりその後おかしな伸び方をしている。主茎に相当する方は、明らかに花房の先が若返った時の感じで伸びていて、直下の脇芽の方がまとも(3枚目)。こーいうのは基本的に脇芽を生かすことにして、主茎をカットしている。そーすると1段飛ぶ形になるが仕方ない。
 側枝固定は3ベット。明日で終わるか終わらんか。左肩はバキバキだし、しゃがむと右ヒザのお皿から変な音がする。
 やってて思ったのは、センター植え振り分け2条の2本立てだと、垂直吊りは作業性が悪いってこと。例年通り斜め吊りの方が、主茎と側枝の葉っぱがお互いに逃げるから、絡み合いも少ないし、初期の採光性もいいと思われる。

2007年5月18日  浸水
 晴やや風  12℃ 31℃
 側枝固定6ベット。昨日の雨でリア1・2区間に浸水。
 昼に栄養診断したら、外観上の樹勢では落ち着いてる感じでも10,000ppm前後はある。夕方の土壌水分はpFで2.6以上振り切ってるから、潅水量は増やせる。窒素については、自分で測定した生育初期の参考値がないから「カン」になるが、着果負担に先行して増やしてみることにした。
 細木数子の番組で、日本の高校生のうち「偉くなりたい」と思っている奴が8%しかいない、中国だのアメリカだのに比べて圧倒的に少ない、というアンケート結果についていろいろ言っていた。
 まず思ったのは、「偉い」というのはどーいうことか?ってことである。手元の「岩波国語辞典第三版」によると、

 えら−い【偉い・△豪い】〔形〕@行いなどがすぐれている。偉大だ。立派だ。「あの人は真実−人だ」A地位・身分が高い。「−人のお越し」・・・以下略

 ということらしい。
 番組中で細木数子は、「別に偉くなりたいと思わない」高校生の意識について、「偉くなるということは、人や社会のためになるということ」「自分さえよければっていう考えが蔓延している」みたいに、批判的な感じで言っていた。これは、先の辞書的意味では@になるだろう。
 ただ、たぶん日本で一般に認識されるところの「偉い」という言葉の意味は、先の辞書的意味からするとAの方に片寄った(あるいはAだけの)形なんじゃないかと思う。偉くなりたくない理由として、高校生は「偉くなると責任が重くなる」とかを挙げてるらしいから、やはりAの意味で「偉い」を認識していると言える。@の意味の「偉い」なら、別に責任が重くなることはないわけだし。そう考えると、中国やアメリカで、「偉い」がどーいう意味で理解されてアンケート結果に反映されているのかも気になるところ。
 まぁいい。Aの意味で考えると、「偉くなる」ことに付随する事項として、「権力」とか「経済力」が連想される。で、それら2つの力はどこに繋がっていくかというと、ある種の「自由」なわけだ。権力があれば、他者を(権力のない人よりも)自由に操れることはもとより、他者によって操られて自由を奪われることも少なくなる。経済力があれば、好きなものを買ったり、好きなところへ行けたりと、自己の願望に対する「ガマン」から自由になれる。つまり「偉くなる」と、「より子供である」ことが許されると言えるわけだ。でも、「偉い立場に立つ人」ってのはむしろ「大人」じゃなけりゃイカンのではなかろうか?
 さて。高校生が「偉くなりたくない」ってことは、極論すると日本の高校生は「自由になること」に興味がない、ということになるのか?そーではあるまい。
 思うのは、あまりにも「偉い」に付随する「権力」「経済力」が、「自由」と分かちがたく強固に結びついたものとして認識されているし、実際にそれが事実にもなってるってこと。「より大きな権力=より大きな自由」「より大きな経済力=より大きな自由」って図式。どうもその図式が、しっくりこない。
 権力とか経済力に裏打ちされない自由ってのは、ありえないのか?それらがなけりゃ「自由」が得られない世界ってのは、ぜんぜん「自由主義」じゃないんじゃなかろうか?俺個人に関して言えば、俺も「偉くなること」には興味がない。権力にも興味ないし、経済力についても、食っていけりゃいいんでない?ぐらいにしか考えてない。ただ、自由でありたい、子供でありたい、それだけ。百姓やって、たまに本でも読んで過ごせて、やたらな干渉さえなけりゃ、それ以上に望むものはない。
 高校生のアンケート結果から見えるのは、どうやら日本においては、偉くならなくても「納得できるレベルの」自由が達成されている、ということなんだろうか?その場合の自由って、どんなの?それっておいしいの?

2007年5月17日
 曇時々雨  12℃ 23℃
 何かダルくて能率あがらんが、側枝固定5ベット。
 昨日から見てて、1〜2段間の葉数が4〜5枚あるのがすげー多いことに気付いた。やはり追肥・潅水量が多かったか?しかし、毎年養液土耕スタートやっててこうなったのは初だし、今年以上に繁茂させた一昨年の初期だって、葉数の異常が目立ったという印象はない。もう一つ気になるのは、やはり1段から先の伸び方。ぱっと見は主茎なんだが、よく見ると「脇芽的」な生育であること。確かに全体として徒長傾向ではあるが、中でも第1花房の次にくる葉までの節間が特に長く、その点で脇芽的なのだ。なんつーか、第1花房まで順調に生育したのが、そこで一端止まってから思い出したように再び伸びた感じ・・・とにかく、今年の生育は何かおかしい。
 「経済はゼロサムゲームではない」らしい。ほんとにそうか?と思う。長期的・歴史的に見りゃ、ある程度そーかもしれんけど、個々人にとってより現実感のある短期(例えば人間の1世代レベル)で見たら、そうは言えんのじゃないか?

2007年5月16日  側枝固定開始・ニームオイル灌注
 晴 8℃ 32℃
 午前中はNさん連棟定植手伝い。頭の小さいA型テープナーが欲しくなって買出しして、側枝の固定開始で4ベット。さっさと止めないと自重で折れる。芽かきしながらやって50m往復1時間ちょいってところか。結局、1ヶ月近い脇芽放置。これはやりすぎだ。アホほどデカくなってて、作業性も悪いし。
 夕方にはニームオイル灌注。過去2回の灌注では、乳化のために普段使ってるアプローチを入れてたが、ペットボトルシェイクでも分離しやすく十分に混ざらなかった。グリーンジャパンの展着剤能書きページを参考にして新グラミンを使ったら、ほとんど分離せずいい感じ。ニームオイル1Lを希釈して原液10L作るのに、250mlの混用&ボトルシェイクでうまくいく。
 ニームの線虫抑制効果に関する報告を見つけたんで、試験成果情報コーナーに追加した。

2007年5月15日  吊り上げ完了・ベンレート灌注
 曇後雨 8℃ 27℃
 吊り上げ3ベットで全域完了。期間中に定植手伝いで飛んだ時間がだいぶあった、4ベットに増やした、風で倒されたのが多かった、以上3点を考慮しても、吊り上げに延べ9日ってのはかなり低能率な気がする。夕方にベンレート灌注した。

2007年5月14日
 晴 8℃ 32℃
 吊り上げ3ベット。
 今年初めてベビを見た。動かずにじっとしている。ベットを挟んで向こう側にいるから、白兵戦(?)にはもちこめない。手近の石、もとい「ガチガチの土塊」を、投石ならぬ「投土」してみる。数度の攻撃の後、命中。突然のショックに驚いて動き出すベビ。移動するターゲットに向け、さらに攻撃し、命中。何かに攻撃され、自分が被害を受けているのは分かっているが、何に対して反撃すればいいのか分からんらしいヘビ。ヘビは、そばにあったタンポポの葉っぱに攻撃を加え、俺が「へぇー」と思って見ているうちに、ハウス外へ逃げ去っていった。
 自分が攻撃され、被害を受けている自覚がありつつも、反撃の対象が明確でない場合、差し当たり手近な存在を敵とみなす、か。

2007年5月13日
 山の天気 やや風 10℃ 30℃
 午前中はNさんの単棟定植手伝いして、吊り上げの続きで2ベット。残り6ベットで明後日には全部終わるだろうが、4ベットに増やしたとはいえ、すんげー時間食ってる気がする。

2007年5月12日  3週経過
 曇 9℃ 39℃
 10,000ppm超 追肥・潅水変更ナシ
 2度寝で8時半過ぎまで密閉サウナやっちまった。
 生育状況は1段咲きそろい、早いもので着果してるのもチラホラ。丈はこの1週間で一気に伸びた、ってか徒長。3枚目は、先日発見したリア7区の怪しい苗。今のところ回りに比べておとなしいだけで萎れはないが、「順調に行けば」たぶん1週後には萎れてるんじゃないかと。
 特に強くも弱くもない苗からサンプル採って硝酸イオン診断。去年は再度の連作障害でテキトーになって一切やってなかったから1年ぶりとなる。採取部位は、花房直下の葉の先端葉柄1cm前後x10本。50倍希釈液で測定したら、試験紙の変色が250ppm付近。100ppm以上は誤差が大きすぎるんで、100倍希釈にして再測定。結果は10,000ppm以上。成果情報による参考値は、3000程度から10,000まで差があるが、現物を見る限り10,000は濃すぎるように思われる。生育から見ても、ここで窒素増やすとメガネが出そうな感じなんで、追肥は現状維持で様子を見る。テンシオメータによるpF値も、潅水直後で1.5〜1.6、夕方で2.1〜2.2といい感じなんで潅水量も変更ナシ。
 作業は吊り上げ3ベット。

2007年5月11日
 山の天気みたいな やや風 10℃ 32℃
 吊り上げ3ベット半。モロに西風食らったリア5区は倒れまくりで、かなり手を焼いた。夜は途中でやめて放置していた農薬使用計画を組んだ。
 憲法改正の国民投票法案ネタのニュースを見た。ナンヤカンヤ言ってるが、要は「9条をいじりたい」、それだけにしか見えない。


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