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2006年10月下旬の作業日誌
2006年10月31日
 晴
 午後出動で支払いまわり。特に、延滞金つきまくりの健康税は5万近くまとめて支払い。役所の年度変わりになる3月末までかけて分割払いの予定だったが、試算したら課税所得が出そうな気配なんで、年内に処理して控除額を大きくしようという企てである。実際の可処分所得が減るのは同じ(どころか健康税払った方がより減る)なんだが、ただ税金引かれるよりは、払うもん払って小額でも源泉徴収分から還付金もらった方が「してやったり感」が得られるだけ個人的にはマシと思える。
 しっかし、節税のために税金を払うってのも、冷静に考えればおかしな話で。医者にかかってないのに、総額11万以上も払わされるのも、納得いくもんではない。もっといえば、通常の生活費以上に、そんだけ払えるほど金稼ぐことを前提に成り立ってる、この国の経済感覚って言うか財政って言うか、そーいうものが理解できない。その「余分な金」「余分な富」は、一体どこから来ている?
 北の「ぢょんいるてれび」は、日本がいまだ侵略政策をウンヌン・・・みたいに言ったらしいが、武力侵略はいざしらず、経済侵略については仰るとおりだろう。そして俺も、この国の住民である限り、回りまわってその侵略に加担していることは間違いない。生きるために必要なのは、金ではない。経済封鎖もなんのその。金なんかなくたって、食い物があれば生きていけるのだ。それを分かっていながら、この金にまみれた資本主義のマトリックスから脱却できない己自身が非常にふがいないし、情けない。んで、そーいう己に目をつぶるように、現状を肯定し、「だってこうするしかねーべした」と言い訳に逃れる。なぜなら俺は、曲がりなりにも「金がある」この国に生まれ、何もかも金で買う世界で育った。そうである以上、金がない状態でどーやって生きればいいのか、実践的には皆目見当がつかないからだ。
 そんな俺は、さらに金にまつわる動きをする。窓口閉まる前に農協行って、残りの借金を全額一括繰上げで返す旨伝えて書類提出。自己資本ゼロでの無謀な創業から3年と半年。思い返せば長いようでもあり短いようでもありますが、11月20日の返済日をもちまして、当事業所はめでたく、世界のトヨタもソニーも、そしてあのライブドアさえも成し得ていない、自己資本比率100%の超健全・安定経営を達成するに至ります。これも、日ごろからご支援・ご助力いただいております「俺様」のおかげと、感謝申し上げる次第でございます。今後とも、「俺様」による変わらぬご愛顧をお願い申し上げます。
 意気地のない俺は、もうちょっと、もうしばらく、やっぱ金と共に歩むしかあるまい。お金バンザイ。もっとお金が欲しいのよ。

2006年10月30日
 晴
 午後出動で引っこ抜き開始。みほ&ゆきえ完了。あの病気で死んだ玉の臭いは、なんべん嗅いでも慣れない。途中ツケの集金が来たんで支払い。デカいツケは全額支払完了して落ち着いた。
 どーでもいいが、なんでアメリカはイラクの時みたいに北朝鮮と戦争しないのか。イラクの場合「大量破壊兵器がある可能性が高い」とかの理由で攻撃したわけだ。(しかも結局なかったんじゃなかったっけ?)んで今回は、ご丁寧に向こうから「核実験しましたー」って言ってんのに、まだ攻める気配がない。たぶん、日本に本物の核でも飛んでこない限り、いつまでたってもアメリカからは攻撃しないだろう。めぼしい資源がなけりゃ、戦争っていう高い投資に見合う利益が得られんからね。

2006年10月29日
 晴
 午後出動で収穫13枚。思ったより早くヘタの縮れが進んでる気がする。あと1回ってとこだろう。明日から本気の片付けに入る。
 夜、『亡国のイージス』を見る。守るに値しない存在なら、守る必要はない。確かに一理あると思った。そもそも国とかいう人為的で不自然な枠組みを作るから、彼我の区別ができるわけである。そんなものがなけりゃ、敵味方もないし、守りについて余計なエネルギーを浪費することもないわけで・・・まぁ、ヒトってやっぱ動物であって、何かと群れを作りたがるあたり、「動物」「人間」とか偉そうに区分しておきながら、生態としては別段大した違いはないことを晒してるわけで。

2006年10月28日
 晴
 午後出動。ゆりこの挿し木を切断してなかったことに気が付いて、まずはそこから。あとは資材の片付けに入った。
 夜は、普及所のIさんが持ってきてくれた本を読む。同じ立場である新規就農者が書いてるからか、すんなりと何の抵抗もなく言葉が入ってくる内容だった。その影響で、「自己資本比率100%」を達成してみる気になった。車買った借金の残りがあと30万あって、今年、来年、再来年と10万ずつ返済することになってるわけだが、今年で全額を返済してしまおうかと。冬のバイトも考慮すれば余裕もありそうだし、いつまでも借金があるのも、小額とはいえ引っかかるし。

2006年10月27日
 曇ってたか
 14時ごろ目覚めるもダルいんでそのまま二度寝して夕方起き。過去の帳簿見たりしてあれこれ「経営者っぽく」考えてみたりした。

2006年10月26日  切断
 曇
 草刈機持ち出して茎の切断開始。持ってあと2週間の命です、となった。みほ&ゆきえは草刈機で切ったが、ゆりこはまだ実が残ってるんで、面倒だったがハサミで1本ずつ切った。やってみて分かったのは、立ち上がりの茎を回収してハウス外に捨てるつもりなら、草刈機で力任せにやるとムダにバラバラになって集めるのが面倒になる&出荷できそうな実も切ってしまうというデメリットがある、ということ。ただし、ハサミでやると所要時間は約3倍&手も腱鞘炎になりかける。よって、間を取って鎌を振って切るのがベストだろうという結論に達したが、それは来年の話になる。

2006年10月25日
 曇
 昼過ぎ起床。ツケの集金日なんで出るつもりだったが、先に電話があって明日に。
 携帯のナンバーポータビリティー制度がスタートしたらしい。別に経済とかに興味はないが、これで携帯各社のシェアとか価格にどーいう動きが出るのか、なんとなーく気になってはいる。経済評論家だかが、ソフトバンクの「無料」について、「他社もやろうと思えばできるはず」「携帯会社は儲け過ぎという感も」みたいなことを言ってたが、だったら下げろって話である。まぁ、農産物は、これ以上安くなったら食っていけませんけどね。
 「サービス」っていう物理的実体のない商品の販売は面白いもので、返品が効かない。宅急便も実体のないサービスだが、10万を超える着払い荷物を配達した時のこと。「こんなに運賃がかかるのか?だったら(この荷物を受け取らないで)買った方が安い」とかの話になった。が、既にここまでの「運送サービス」は提供してしまっているわけで、その返品は効かない。一応上にも話してみたが、やはり運賃を払ってもらうしかなかった。
 また、サービスという商品には、「在庫」の概念がほとんどない。宅急便で言うならば、「各ドライバーが限界まで忙しく働いた場合の集配個数」から「現状の平均的集配個数」を引いたものが「在庫」に相当するんだろうが、それが「型落ち」とかの影響で売れ残りになることもない。しかも、それを保管しておく倉庫等のスペースも必要ない。中学校辺りの社会で習う「資本主義のサイクル」が、そのまんま当てはめられない世界かもしれない。
 携帯業界も含め、「モノ」を売るわけではないサービス業ってのは、野良の世界に住む俺からすると、見てて興味深いものがある。

2006年10月24日
 雨
 雨だしクソ寒いんで、ほとんど布団にもぐったまま引きこもりで本の虫していた。ファンヒータを引っ張り出したが、灯油は値上がりしてるみたいだし、可能な限り厚着で乗り切る。

2006年10月23日
 曇後雨
 3棟収穫で43枚。累計で4102枚になった。現実的には4200枚まで粘れるかどうかだが、去年はトータルで4682枚出てるわけで、売上で既に勝ってても何か悔しい。収穫開始が去年より2週遅れたとはいえ、カンパリなら巻き返せると踏んでいた。先の「密閉焼け」で100枚近く捨てた影響も大きいが。
 例え病気で倒れて先が見えようとも、肥料をケチってはいけない・・・今年得た教訓。

2006年10月22日
 晴
 午後出動で片付けの続き。挿し木2棟分は撤去完了。ほとんど雑草で、2t車1台分になった。
 進研ゼミの中学講座とかいうCMを見た。なんでも、学校の定期テスト対策の予想問題集らしい。いや、俺も大学の時は、予想問題どころか過去問(たいがいそのまんま出る)を貰ったりもした。が、学業ってものの現役から遠く離れた今になってこのCMを見て、そーいう「ここさえ覚えれば」的な教材の需要が発生する教育のあり方ってのは、いかがなものかと思った次第。その教材を使って勉強して、定期テストで良い点が取れたとしますよ。でもその点数って、ほんとの実力を表してるとは言えんのじゃないかと。まぁ、テストに出る問題ってことはそれだけ重要だからなんだろうが、受験する側が行き過ぎると、逆に「ここはテストに出ない=点にならないから勉強する必要がない」みたいな発想になって、単にテストの点数は取れても実質的な学力が身についてないような状況になったりとか・・・って学生側だけじゃなく、先生、そして社会の側にも問題はあるんだろうな。点が取れる学生=優秀な学生、っていう暗黙の了解の蔓延。くだらない学歴社会。
 ・・・んなモンとは縁もゆかりもない、スバラシキこの野良の世界。ここでは、デジタルな点取り方式なんか通用しない。通用するのは、トータルでの実力、そしてちょっとの「運」。俺は、そーいう世界でとりあえず生きながらえている。『なぜなら、俺もまた、いや、俺だけが、「特別な存在」だからです。』(ベルタースオリジナル風に)
 特別な存在特別な存在特別な存在
 俺は俺は俺は俺は俺は俺は
 トクベツナソンザイ
 言われなくても分かってますって。
 当たり前じゃないですか。
 でもね、言葉の力ってすごいのさ。
 言うと言わないでは、全然違う。
 「言ってみよう。おぺっく。」
 中学校の地理の先生は言う。
 「おぺっく」
 教室が応える。
 OPEC。
 石油輸出国機構。
 言うと覚える。
 言うと力になる。
 さらに言い続けると本当になる。
 言葉は、人を殺すことだってできる。
 「死ね死ね死ね死ね死ね死ね」
 ほら、死んじゃったでしょ。
 だから俺は言う。
 俺は、
 トクベツナソンザイ。

2006年10月21日
 晴
 昨日で北半分はほとんど終わったので南の片付け。シュレッダーかけつつ、残り1ベット。毎年のことだが、残渣の片付けを始めると肺が痛くなる。土ホコリだの葉っぱのカビ胞子だのを吸いまくるから、体によろしくないこと請け合いである。マスクしろっていう話だが、息苦しい感じがして嫌いなのでしない。


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